メンタルケア×絵本

ある晴れた朝 

キリンのリンリンは、水たまりに映る自分の姿を見て思いました。 

「どうして私の体には斑点があるんだろう。 

赤ちゃんの頃からこの斑点はあったのかな。そうだ。空さんに聞いてみよう。」 

 

リンリンは空のもとに行き尋ねました。 

「空さん、空さん。どうして私の体には斑点があるのかな?」と。 

 

すると空は答えました。 

「リンリンちゃん、それはね、あなたの体にたくさんたくさんお星様が降ってきて、そのお星様が斑点になったんだよ。」と。 

 

リンリンは、そうなのかぁと思い、 

「ありがとう、空さん。私の体の斑点はお星様が降ってきた跡なんだね。」 

と空にお礼を言い、星のもとに行きました。 

 

そして、リンリンは、星に体の斑点を誇らしげに見せて言いました。 

 

「星さん、星さん。私の体の斑点はね、お星様が私の体にたくさんたくさん降ってきた跡なんだって、空さんから聞いたんだ。」と。 

 

すると星は答えました。 

「違うよ、リンリンちゃん。その斑点はね、あなたの体にたくさんたくさん雨のしずくが落ちてきて、その雨のしずくが体の模様になったんだよ。」と。 

 

リンリンは、そうなのかぁと思い、 

「ありがとう、星さん。私の体の斑点は雨のしずくが落ちてきた跡なんだね。」 

と星にお礼を言い、雨のもとに行きました。 

 

そして、リンリンは、雨に体の斑点を誇らしげに見せて言いました。 

 

「雨さん、雨さん。私の体の斑点はね、雨のしずくがたくさんたくさん私の体に落ちてきた跡なんだって星さんから聞いたんだ。」と。 

 

すると雨は答えました。 

「違うよ、リンリンちゃん、その斑点はね、あそこに立っている大きな欅の木の葉があなたの体にたくさんたくさん落ちてきて、その葉っぱが体の模様になったんだよ。」と。 

 

リンリンは、そうなのかぁと思い、 

「ありがとう、雨さん。私の体の斑点は、あの大きな欅の葉っぱの跡なんだね。」 

と雨にお礼を言って、大きな欅の木のもとにむかいました。 

 

そして、リンリンは、大きな欅の木に体の斑点を誇らしげに見せて言いました。 

 

「木さん、木さん。私の体の斑点はね、木の葉がたくさんたくさん私の体に落ちてきた跡なんだって雨さんから聞いたんだ。」と。 

 

すると大きな欅の木は言いました。 

「違うよ、リンリンちゃん。あなたの体の斑点は木の葉が落ちてきた跡ではないよ。水たまりに行って見てごらん。リンリンちゃんの斑点は木の葉模様ではなくて、少しいびつな丸だったり四角い形、星のような形をしているよ。」と。 

 

リンリンは、 

「私の体の斑点模様はどうしてできたのか結局分からないなぁ。」 

とますます不思議に思い、もう一度水たまりに映った自分の姿を見てみました。 

 

すると、その水たまりが映し出してくれました。 

リンリンが産まれた時の様子、そしてリンリンの体に斑点ができていく様子を。 

 

リンリンは、たくさんのお星様が光る夜にうまれました。 

お母さんキリンとお父さんキリン、そして、たくさんの仲間達が見守る中、たくさんの祈りの中でリンリンはうまれました。 

 

うまれたてのリンリンは、とても小さくて斑点模様のないクリーム色。 

 

とても小さくて弱々しいクリーム色のリンリンのことを皆は心配そうに見ていました。 

 

小さなリンリンはお母さんキリン、お父さんキリン、仲間達に見守られ、ゆっくりと育っていきました。 

 

リンリンが安心して眠る度にまあるい斑点ができ、そして、美味しいご飯を食べるとまた可愛らしい小さな斑点ができました。 

 

お父さんキリンと楽しく話をした日の翌日は星のように美しく輝く斑点ができ、キリンの仲間達と遊んだ後には四角くて少し歪な斑点ができました。 

 

リンリンの成長とともに、リンリンの体にはたくさんの斑点ができていきました。 

 

リンリンは水たまりに映った斑点ができていく様子を見て、思いました。 

「私のこのひとつひとつの斑点は、私が感じた優しさや安心、嬉しい気持ちや楽しい気持ち、そして皆からの愛情だったんだ。」と。 

 

リンリンは、静かになった水たまりに映る自分の斑点模様を見て、とても愛おしくとても誇らしいものだなあと思いました。 

 

リンリンはキリンの群れに戻り、お母さんキリンのそばで眠りにつきました。 

 

夕焼けに照らされたリンリンの体の斑点はオレンジ色に輝いていました。 

お母さんキリンは、リンリンの斑点を眩しそうに見て、目を細めました。